
「毎日トレーニングしてるのに、なかなか体脂肪が落ちない…」
もしあなたがそう感じているなら、その原因は「体脂肪を減らすために本当に必要な栄養素」が不足しているからかもしれません。
今回は、あなたの体脂肪減少を強力にサポートする「5つの主要成分」について、その複雑な働きから効果的な摂取方法まで詳しく解説します。
これらの成分を味方につけて、効率よく理想の体を目指しましょう!
まず、「体脂肪が燃える」とは、体内の脂肪細胞が最終的に二酸化炭素(CO2)と水(H2O)に分解され、エネルギーとして消費されることを指します。この複雑なプロセスは、主に4つのステップで進行します。
体脂肪は中性脂肪として蓄えられています。体脂肪を減らす最初のステップは、中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解することです。分解された脂肪酸は、アルブミンというタンパク質に結合して血液中を運搬され、エネルギーを必要とする細胞に届けられます。
カフェインはホルモン感受性リパーゼを活性化し、中性脂肪の分解を促進します。緑茶エキス(カテキン)は脂肪酸のβ酸化を助ける働きがあり、脂肪燃焼をサポートします。
分解された脂肪酸は、血液中をアルブミンに結合した状態で運ばれ、エネルギーを必要とする細胞に取り込まれます。細胞内では、脂肪酸がミトコンドリアに運ばれる準備が進められます。
ナイアシンをはじめとするビタミンB群は、NAD⁺などの形で糖質や脂質をエネルギーに変える際の補酵素として働きます。エネルギー代謝全体を支えるうえで重要ですが、単独で脂肪燃焼を大きく高めるというよりは、代謝が正常に回るために必要な“土台”の役割と考えられます。
脂肪酸はそのままの状態では、ミトコンドリアの膜を通過できません。ミトコンドリア内へ入るために、カルニチンという成分と結合する必要があります。
カルニチンは、脂肪酸をアシルカルニチンという形に変換し、ミトコンドリアの内部に運び込む「シャトル(運搬役)」のような役割を担います。
ミトコンドリア内に入った脂肪酸は、β酸化というプロセスを経てアセチルCoAに変換されます。その後、アセチルCoAはクエン酸回路(TCA回路)を通じて代謝され、電子伝達系で酸素を利用してエネルギー(ATP)を生成します。この過程で、最終的に二酸化炭素と水が生成されます。
コエンザイムQ10は、ミトコンドリア内でエネルギー生産(ATP産生)を行うために不可欠な補酵素です。
この4つのステップがスムーズに行われることによって、体脂肪は初めてエネルギー化します。これらの成分が体内で十分に揃っていることで、脂肪がエネルギーに変わるサイクルは本来のパフォーマンスを発揮しやすくなります。
ご紹介した体脂肪分解の最初のステップは、アドレナリンの分泌によっても促進されます。トレーニングのように体が活動状態にあるときに分泌されるアドレナリンは、体脂肪の利用を助ける効果も期待できます。
体脂肪の燃焼をサポートするため、上記で挙げた成分を含む食品を意識して摂取することが推奨されます。 ただし、カフェインや緑茶エキス(カテキン)の過剰摂取は避けるべきです。また、カルニチンは赤身肉などの食事で補うことができますが、不足が気になる場合は医師や専門家に相談の上でサプリメントを活用するのも一つの手段です。
コーヒー、ココア、紅茶、緑茶
かつお、さんま、まぐろ、さば、鶏むね肉、豚肉、豆類、きのこ類
羊肉(ラム・マトン)、牛肉、豚肉、鶏レバー
※鶏肉や豆類にも含まれますが、羊肉や牛肉に比べると微量です。
いわし、さば、牛肉、豚肉、大豆、ほうれん草、ブロッコリー
いかがでしたでしょうか?
今回は、体脂肪がエネルギーとして燃焼していくまでの複雑なプロセスを、それぞれのステップで重要な役割を果たす成分の観点から解説しました。体脂肪を効率よく減らすには、運動による刺激に加え、これらの成分を適切に補給することが不可欠です。
「自分にはどんな成分が足りていないんだろう?」「具体的にどんなものを食べれば、効率よく体脂肪を減らせるの?」
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栄養素を意識した食事と、効果的な筋力トレーニングを組み合わせることで、理想の体脂肪率を目指し、健康的な体を手に入れましょう!