今回は、体脂肪を減らすのに必要な栄養素についてお話ししていきます。
1.体脂肪が減る仕組み
まず、体脂肪が減る・燃えるとはどういうことなのか?
それは、体の中の体脂肪の細胞が最終的に二酸化炭素と水になること。そこまできて体脂肪は燃焼します。体脂肪が二酸化炭素と水になるときには、いろいろなステップが必要になります。それをステップごとにお話しします。
①体脂肪を分解して血液中に出す
②血液中に出たものを移動させる
③ミトコンドリア内に運び込む
④体脂肪の細胞が二酸化炭素と水になる
①体脂肪を分解して血液中に出す
体脂肪とは中性脂肪のことで、脂肪酸とアルカリ性のグリセロールがくっ付いてできています。体脂肪を減らすには、中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解して血液中に出すことから始まります。これをやってくれるのが「カフェイン」や「緑茶エキス」。
②血液中に出たものを移動させる
次に大事なのが、血液中に出た脂肪酸をミトコンドリアへ移動させることです。脂肪酸がずっとその場に留まっていたのでは、また中性脂肪に戻ってしまいますので、エネルギーになる場所に運び込まなければいけません。
ミトコンドリアと言うと難しく聞こえますが、さまざまなエネルギーを作る場所と思っていただければ大丈夫です。
そして、脂肪酸をミトコンドリアへ移動させるのがビタミンB群の1種である「ナイアシン」です。
③ミトコンドリア内に運び込む
中性脂肪を分解してできた脂肪酸をミトコンドリアへ移動させたら次はミトコンドリア内に脂肪酸を入れないといけません。ここがかなり複雑な働きで、「カルニチン」という物にくっつける必要があります。なぜなら、脂肪酸は単体ではミトコンドリアに入れないんです。脂肪酸とカルニチンがくっ付いてミトコンドリア内に入ると、この2つはまた分かれます。
④体脂肪の細胞が二酸化炭素と水になる
ミトコンドリア内に入ったら、ようやく最初にお話した二酸化炭素と水になります。脂肪酸はミトコンドリアに運ばれて二酸化炭素と水になり、そして体脂肪が燃焼します。
脂肪酸を二酸化炭素と水にするときに必要なのが「コエンザイムQ10」なんです。
この4つがスムーズに行われることによって、体脂肪がエネルギー化します。逆に言うと、どこかが止まってしまうと、体脂肪はエネルギーになりません。
体脂肪を燃焼させるためには、上記で挙げた栄養素(カフェイン・緑茶エキス・ナイアシン・カルニチン・コエンザイムQ10)全てをしっかりと取る必要があります。
2.それぞれの栄養素を含む食品
①カフェイン・緑茶エキス
コーヒー、ココア、紅茶、緑茶
②ナイアシン
かつお、さんま、まぐろ、さば、鶏むね肉、豚肉、豆類、きのこ類
③カルニチン
羊肉、鶏レバー、牛肉、豚肉、鶏肉、豆類
④コエンザイムQ10
いわし、さば、牛肉、豚肉、大豆、ほうれん草、ブロッコリー
今回は体脂肪が燃えていくまでの流れを栄養素の観点から説明いたしました。
また、①でお話した中性脂肪の分解と血液中へ出すのは、アドレナリンでも可能です。
もちろん、上記以外にも体にとって必要な栄養素はたくさんあります。自分には何が足りていないのか、どんなものを食べたらいいのか分からない方はパーソナルジムへお問い合わせいただくのが解決への近道です。
栄養素もしっかり取り、筋トレをして体脂肪を減らしていきましょう!