冬は寒さ対策だけではなく、心の健康にも気を付けなければいけません。
「冬季うつ」と呼ばれる季節性のうつ病が増えるからです。
これは、日照時間が短くなることと、寒さによって部屋から出ないことが重なり、日光を浴びることで体内合成できるビタミンDが不足することが関係しているとも言われています。
そのため、冬こそ意識してビタミンDを摂取することが重要になります。
今回は、ビタミンDが体と心にどんな影響を与えるのかお伝えしていきます。
1.日本人はビタミンDの血中濃度が低い?
ビタミンDは食事からだけでなく、日光を浴びることで体内合成されます。しかし、日本は冬季の日照時間が短く、部屋で過ごす時間が増える人が多いことから、不足しやすいと言われています。
2.ビタミンDの働き
①骨や歯の健康維持
②免疫機能の調整
③筋肉機能の維持
④心血管系の健康
ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の健康を保つ働きがあります。それだけでなく、免疫機能のサポートやメンタルの健康維持にも関わっていることが分かっています。
3.ビタミンDとうつ病の関係
以前より、ビタミンD不足がうつ病の発症と関係があるということが報告されています。そして、近年ではビタミンDが脳内神経伝達物質のバランスを保つ働きがあるのではと言われています。
脳内神経伝達物質とはメンタルに影響を与えるもので、不安・恐怖・怒りと関係している「ノルアドレナリン」。ノルアドレナリンやドーパミンを調整し、不安感をなくす「セロトニン」。これらが減少すると、うつ病や不安障害などが起きる可能性があります。
日照時間が短くなりビタミンDが不足し、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れやすくなる。このことから、ビタミンDの不足が心の健康に影響を与えていると考えられています。
4.冬季うつを防ぐには
これまで、日光からビタミンDが合成できることはお伝えしました。できるだけ外に出ることも大切ですが、地域によっては難しいところもあると思います。
そういった方は、以下の食材を食べるようにしていきましょう。
①鮭、まぐろ、さばなどの脂ののった魚
②卵の黄身
③きのこ類(特に干ししいたけ)
これらを意識的に食べることで、冬場のビタミンDを補うことができます。
不足している栄養素を補い、寒い冬も健康に過ごしていきましょう。
いかがでしょうか?
冬季のビタミンD不足が、体だけでなく心の健康にも関係していることをお伝えしました。部屋で過ごす時間が増える冬だからこそ、食事やサプリメントを通じて意識的に摂取していきましょう。
そして、心の健康を保つのにも運動はとても効果的です。
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