「体に悪い食べ物」と聞くと、脂っこい料理やスナック菓子を思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも実は、私たちが普段何気なく飲んでいる「ジュース」が、健康に思わぬ影響を与えているかもしれないんです。
特に肝臓への負担は見過ごせません。
そしてその影響は、ダイエットにも深く関係しているんですよ。
今回は、ジュースが体にどんな影響を与えるのか、科学的な視点からやさしく解説していきます。
ジュースには、砂糖や果物由来の「果糖」がたっぷり含まれています。
果糖は、ブドウ糖とは違ってほとんどが肝臓で処理されるんです。
少しなら問題ないのですが、ジュースのようにたくさん摂ると、肝臓が処理しきれずに中性脂肪として蓄えられてしまいます。
この状態が続くと、「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」という病気につながることも。
NAFLDは初期には症状がほとんどなく、気づかないうちに肝炎や肝硬変に進行することもある怖い病気です。
お酒を飲まない人でも、ジュースの飲みすぎで肝臓に負担がかかることがあるんですね。
ハーバード大学の研究でも、果糖のとりすぎがNAFLDのリスクを高める可能性があるとされています。
また、子どもの肥満とジュースなどの甘い飲み物の消費量には、強い関係があることもわかってきています。
ダイエット中に「食事は控えてジュースだけ…」なんて思っていませんか?実はそれ、逆効果かもしれません。
ジュースが太りやすい理由は主に2つあります。
①満腹感が得られにくい
ジュースは噛まずに飲めるので、脳が「食べた」と感じにくいんです。
その結果、つい飲みすぎてしまうことも。
ハーバード公衆衛生大学院の研究では、液体のカロリーは固形のカロリーよりも満腹感を得にくいことが示されています。
②血糖値の急上昇とインスリンの働き
ジュースに含まれる糖は吸収が早く、血糖値が急に上がります。
それを下げるためにインスリンがたくさん分泌されるのですが、このインスリンは余った糖を脂肪としてため込む働きもあるんです。
つまり、ジュースを飲むたびに太りやすい体になってしまう可能性があるんですね。
「ジュースが一番体に悪い」とまでは言い切れないかもしれませんが、肝臓やダイエットへの影響を考えると、やっぱり注意は必要です。
特に市販のジュースや果汁100%のものでも、飲みすぎには気をつけたいところ。
どうしても甘い飲み物が欲しいときは、水や無糖のお茶、炭酸水などを選ぶのがおすすめです。
果物を食べるなら、ジュースにするよりもそのまま食べる方が◎。
食物繊維が豊富で、糖の吸収をゆるやかにしてくれるうえ、満腹感も得られやすいんです。
健康な体と理想の体型を保つためにも、普段の飲み物をちょっと見直してみませんか?
ジュースは「たまのご褒美」として楽しむくらいにして、日常ではシンプルで体にやさしい飲み物を選ぶことが、未来の自分へのプレゼントになりますよ。
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