食事の理想のバランスは、炭水化物4:タンパク質3:脂質3の割合とされています。しかし、どのくらいの人がこの割合を実践できているでしょうか?
かく言う私も、実践できていないことが多いように思います。
頭の中では理解しているものの、実践し続けるのは難しい・・・
そこで今回は、医学的にも根拠のある健康的な食事、「地中海式食事法」を分かりやすくお伝えしていきます。
1.地中海式食事法とは?
地中海沿岸地域(イタリア、ギリシャ、スペインなど)の伝統的な食習慣に基づいた食事法のことで、食材や食べ方に特徴があります。
下図は、地中海式食事法の食品ピラミッドです。ピラミッドの下から上に行くにつれて、食べる頻度を減らしていくのが、地中海式食事法の特徴です。
2.この食事法のメリットは?
冒頭で、「医学的に根拠のある健康的な食事」と書きましたが、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?
地中海式食事法が最初に注目を集めることになった、とあるデータによると、この食事法を実践している地域のコレステロール値は、他と地域と比べると際立って低く、動脈硬化による狭心症や心筋梗塞・脳血管障害による死亡率も地中海式食事法を取り入れている地域が世界で最も低いというデータがあります。
さらに、近年の研究では、高血圧・糖尿病・肥満・癌などの生活習慣病のリスクを低減する効果もあるとされています。
3.食材選択
ではここからは、どんなものを食べていいのか・逆に避けなければいけないのかをお伝えします。
①毎日たくさん食べていいもの
さきほどの食品ピラミッドの下部にある、全粒穀物(玄米、大麦、ライ麦パン、オートミールなど)・野菜・果物・オリーブオイル・乳製品です。
「オリーブオイルをたくさん取る」と聞くと、脂肪が増えるのではと思ってしまいますが、オリーブオイルは不飽和脂肪酸をたくさん含むため、中性脂肪やコレステロール値を下げる効果があります。また、それだけではなく、女性にうれしい美肌効果もあるんです。
地中海式食事法の効果を実現する中心的な働きをしているのがオリーブオイルと考えられており、これによって動脈硬化の改善や高血圧、心疾患、脳梗塞のリスクを下げているとされています。
②食べる量の調整が必要なもの
食品ピラミッドを見ると、肉・魚類などのタンパク質の調整が必要なことが分かります。
では、筋トレをして筋肉を増やすにはタンパク質が欠かせませんが、週に数回しか肉・魚が食べられない場合、どうしたらいいのでしょうか。
そこでお勧めなのが「豆」です。食品ピラミッドでも毎日食べていいとなっていますし、豆には豊富なタンパク質と炭水化物・鉄分など、筋肉にいい栄養素を同時に取ることができる食材です。
また、大豆はコレステロール値を下げる不飽和脂肪酸が圧倒的に多いため、この食事法をする際のタンパク質は豆製品から摂取してみてください。
週に数回、動物性タンパク質を取る際には、魚を選ぶことをお勧めします。
さて、本日は医学的にも根拠のある食事法「地中海式食事法」をお伝えしました。
食事量は変えず、食べるもの・食べ方を変えるだけでも効果はあります。この食事法を実践して病気の予防をしていきましょう!
そして、筋トレと組み合わせることでボディラインの変化・健康診断の数値改善のスピードを早めることができます。
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