「骨を造っているもの」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが “カルシウム”と思います。しかし、骨にとって大事な栄養素はカルシウムだけではありません。もう一つの重要な栄養素 “マグネシウム”。
普段、カルシウムは意識して摂っているかもしれませんが、マグネシウムはどうでしょうか?現代の食生活ではカルシウムの摂取が多く、マグネシウムの摂取が少ない傾向にあります。
今回は、私たちの体にとって重要な栄養素、カルシウムとマグネシウムについてお話します。
1.カルシウムとマグネシウムとは
カルシウムとマグネシウムは、私たちの健康に欠かせないミネラルです。カルシウムは骨や歯の形成・神経伝達・筋肉収縮などに必要であり、マグネシウムはカルシウムの吸収や代謝・血圧調節・筋肉弛緩などに必要です。
これらのミネラルは、摂取量や比率によっては、相互に影響を及ぼすことがあります。そのため、カルシウムとマグネシウムの摂取バランスを適切に保つことが重要です。
2.理想の摂取バランス
カルシウムとマグネシウムの理想的な比率は、2:1または3:1とされており、1日当たりの推奨量は
①男性
カルシウム:700~800㎎、マグネシウム:320~370㎎
②女性
カルシウム:650㎎、マグネシウム:260~290㎎
しかし、現代の食生活ではカルシウムの摂取が多く、マグネシウムの摂取が少ない傾向にあります。また、ストレスやタバコなどでマグネシウムが消費されることもあります。
3.バランスが崩れて起きる問題
カルシウムとマグネシウムのバランスが崩れると、以下のような問題が起こる可能性があります。
①カルシウム過多、マグネシウム不足
・筋肉のけいれんや攣り
・不整脈や高血圧
・骨粗しょう症や腎結石
・便秘や消化不良
・睡眠障害やイライラ
②カルシウム不足、マグネシウム過多
・疲労感や倦怠感
・神経過敏や不安
・下痢や吐き気
・出血傾向や免疫低下
これらの症状は、他の要因によっても引き起こされることがあるため、必ずしもカルシウムとマグネシウムの摂取バランスが原因とは限りません。しかし、自分の食生活や生活習慣を見直してみることで、カルシウムとマグネシウムの摂取バランスが崩れていないかどうかをチェックすることができます。
4.バランスを保つために
カルシウムとマグネシウムは同時に摂取するよりも、別々に摂取すると吸収率が高まります。そのため、朝食や昼食にカルシウムを多く含む食品を食べた場合は、夕食や就寝前にマグネシウムを多く含む食品を食べるようにしましょう。
①カルシウムを多く含む食品
乳製品や小魚、海藻類など。
少量ですが、野菜や果物にも含まれています。
②マグネシウムを多く含む食品
ナッツや豆類、全粒穀物、バナナなど。
少量ですが、チョコレートやコーヒーにも含まれています。
カルシウムとマグネシウムの摂取バランスは、健康にとって重要な要素です。食事だけでは不足する場合は、サプリメントなどを利用することもできますが、過剰摂取には注意しましょう。自分の体調や生活習慣に合わせて、カルシウムとマグネシウムの摂取バランスを適切に調整することで、健康的な生活を送ることができます。
さらに、栄養に加えてトレーニングもプラスすると、骨密度・筋量の低下も防げるので、いつまでも自分の足で歩ける体が保てます!
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