
足のむくみに悩んでいる方、足痩せを目指している方にとって、「スクワット」は非常に効果的なトレーニングとして知られています。多くのジムでスクワットが推奨されるのは、なぜでしょうか?
今回は、スクワットをすることで足のむくみ解消や足痩せに繋がる仕組みと、その鍵となる筋ポンプ作用の重要性をお伝えします。
※スクワットはむくみ改善に有効ですが、効果は頻度・負荷・個人の健康状態で変わるため、膝や腰の既往症、心疾患などがある場合は運動開始前に医師へ相談してください。
足がむくむ原因は様々ですが、ここでは筋力不足という観点から解説します。
心臓から送り出された血液は、動脈を通って体の隅々まで運ばれ、老廃物を含んだ静脈血として心臓に戻る必要があります。重力の影響を受ける下半身の静脈血は、心臓に戻る際にふくらはぎや太ももの筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで、ポンプのように血液を押し上げる助けを借りています。これを「筋ポンプ作用」と呼びます。
デスクワーク中心の方や運動習慣がない方は、筋ポンプ作用に必要な下半身の筋力が低下しやすいです。筋ポンプ作用が弱くなると、足に落ちてきた血液や水分が押し返されずに停滞しやすくなり、結果としてむくみやすくなってしまいます。男性よりも女性の方がむくみやすい傾向にあるのも、一般的に男性に比べて筋力が弱いことが一因と言えます。
「エステやマッサージ、ヨガでもむくみは解決できないの?」と疑問を持つ方もいるでしょう。
エステやマッサージで一時的に血行を促し、水分を流すことはできます。しかし、それはあくまで一時的な対処です。高い費用をかけて毎日通い続けたとしても、根本的な原因である「筋力不足」が解決されていなければ、筋ポンプ作用は弱いままなので、むくみはすぐに再発してしまいます。
エステやヨガ、ウォーキングも健康維持に役立ちますが、むくみの根本的な解消を目指すなら、筋ポンプ作用を担う筋肉そのものを強化することが不可欠です。
スクワットが足のむくみ解消や足痩せに最適な種目とされるのには、明確な理由があります。
スクワットは、股関節、膝関節、足関節という下半身の大きな関節の3つを同時に動かします。
下半身には、全身の筋肉量の約60~70%の筋肉が集中していると言われています。(※出典:解剖学・生理学の専門書に基づき一般的に用いられる数値)スクワットは、これらの大きな筋肉群(大腿四頭筋、ハムストリングス、大臀筋など)を一気に刺激するため、筋力アップの効率が非常に高いのです。
筋肉は強い代謝機能を持つため、大きい筋肉を動かすほど、トレーニング中の消費カロリーが高くなります。スクワットは、筋トレ種目の中で非常に消費カロリーが高いため、普段の生活よりも消費カロリーが増え、痩せやすい体質への改善をサポートします。
スクワットを行うことで、太ももやふくらはぎの筋肉が大きく収縮・弛緩し、弱っていた筋ポンプ作用を劇的に強化します。継続することで、日常的に血液を心臓へ押し返す力が強くなり、むくみに悩まされない体質へと根本から改善します。
いかがでしたでしょうか?
今回、足のむくみや足痩せの根本的な解決には、筋ポンプ作用を強化するための筋力アップが不可欠であることをお伝えしました。全身の筋肉の多くを使うスクワットは、むくみ対策だけでなく、効率的な消費カロリーアップにも繋がります。
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