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「私は太りやすい体質だから」
そんな言葉を口にしたことはありませんか。
体質を3つのタイプに分ける「胚葉タイプ」という考え方があります。内胚葉型・中胚葉型・外胚葉型の3つです。ネット上でもよく見かける分類です。
今回は、この考え方がどこまで正しいのか、そして体質と付き合いながら体を変えていくために本当に必要なことをお伝えします。
この分類は、1940年代にアメリカの心理学者ウィリアム・シェルドンが提唱したものです。人の体型を3つに分けました。
・内胚葉型:丸みのある体型。脂肪がつきやすい傾向
・中胚葉型:がっしりした体型。筋肉がつきやすい傾向
・外胚葉型:細身で手足が長い体型。筋肉も脂肪もつきにくい傾向
体型に個人差があること自体は、多くの方が実感されていると思います。同じものを食べ、同じ運動をしても、体の変化に差が出ることは確かにあります。
この分類には、知っておいていただきたい問題があります。
■ 性格との結びつけには根拠がありません
シェルドンは、体型から性格が分かるとも主張しました。「内胚葉型は心配性」「中胚葉型は楽観的」といった具合です。
しかし現代の心理学では、この考え方は支持されていません。性格や行動の特性は、遺伝・環境・文化的な背景など複雑な要素が絡み合って形づくられるもので、体型だけで説明できるものではないとされています。
体型で性格を判定する診断を見かけたら、参考程度にとどめておくのが賢明です。
■ 「胚葉」という名前も誤解を招きます
内胚葉・中胚葉・外胚葉は、本来は発生学の用語です。受精卵が育つ過程で分かれる3つの層を指します。
シェルドンは「どの層が優位に発達したかで体型が決まる」と考えましたが、この前提自体が現在は支持されていません。名前だけが残ってしまっている、というのが実際のところです。
そうではありません。
太りやすさや筋肉のつきやすさに個人差があることは、確かに存在します。ただしそれは、3つのタイプにきれいに分かれるものではなく、次のような複数の要因が重なった結果です。
・骨格や体格:もともとの骨の太さ、身長、手足の長さ
・筋肉量:これまでの運動習慣の積み重ね
・ホルモンの状態:特に女性は年代による変化が大きい
・腸内環境:栄養の吸収に関わります
・生活習慣:睡眠、食事の時間、ストレス
つまり体質とは、生まれつきの部分と、これまでの積み重ねが混ざったものです。ここが大切な点です。
骨格や身長は変えられません。
けれど筋肉量・ホルモンバランスを支える生活習慣・腸内環境は、働きかけることができます。そして体重や体型に大きく影響するのは、実はこちら側です。
「体質だから仕方ない」
そう思われている方が多いのですが、諦めるにはまだ早いのです。変えられない部分と変えられる部分を分けて考えることが、遠回りに見えて確実な道になります。
40代以降の痩せにくさについては大人世代の「痩せにくくなった」に向き合う|食べないより整える体づくり、女性ホルモンとの関係は痩せにくい時期はなぜ起こる?女性ホルモンとダイエットの関係でも解説しています。
「昔と同じ生活なのに、太りやすくなった」
この変化は体質のせいというより、年齢に伴う次の変化によるものです。
■ 筋肉量の自然な減少
何もしなければ、筋肉は年に少しずつ減っていきます。筋肉は安静時にもエネルギーを使うため、減れば基礎代謝も下がります。
■ 女性ホルモンの変化
更年期前後はエストロゲンが減少し、脂肪がつく場所が変わりやすくなります。下半身中心だった脂肪が、お腹まわりにつきやすくなるのはこのためです。
■ 活動量の低下
子育てが一段落したり、仕事の形が変わったりして、日常の動く量が減っていることもあります。
いずれも「体質」ではなく「変化」です。変化には対応できます。
自分の体を知りたいとき、3つのタイプに当てはめるより確実な方法があります。
体成分を測定することです。
・筋肉量が今どれくらいあるのか
・体脂肪率はどうか
・左右や上下で筋肉のつき方に偏りはないか
・基礎代謝はどの程度か
これらは推測ではなく、数値として出る事実です。タイプ分けのような当てはめではなく、あなた自身の体の現在地が分かります。
そして数か月後にもう一度測れば、何が変わったかも見えます。体重という1つの数字だけでは分からないことが、はっきりします。
体質は変えられない、と決めつける必要はありません。
一方で、人と同じやり方が自分に合うとも限りません。だからこそ、自分の体の状態を正しく把握することが出発点になります。
アップルフィット倉敷では、体成分測定とカウンセリングを行っています。数値を確認しながら、今の体に何が必要かを一緒に整理していきます。
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胚葉タイプという分類は、体型に個人差があるという観察としては理解できます。ただし性格との結びつけには根拠がなく、診断として使うには無理があります。
大切なのは、タイプに自分を当てはめることではなく、今の自分の体を知ることです。
・変えられない部分(骨格)と変えられる部分(筋肉量・生活習慣)を分ける
・タイプ分けより体成分測定で現在地を確認する
・「体質だから」で止まらない
5年後10年後も心地よく動ける体を、今の自分に合ったやり方でつくっていきましょう。
自己流でうまくいかないと感じている方は頑張っても痩せない理由|自己流ダイエットの落とし穴もあわせてご覧ください。