
「冷えは万病のもと」
この言葉は経験則だけでなく、医学的にも一定の裏付けがあります。
私たちの体の防御システムである免疫は、深部体温(内臓温度)が適切に保たれてこそ、本来の働きを発揮します。
しかし、重ね着や入浴といった一時的な外側からの温めだけでは、体質そのものを変えることは困難です。
重要なのは、「自分の体で熱を生み出せる状態をつくること」。
その手段として、パーソナルジムでの運動習慣が注目されています。
免疫の主役である白血球やリンパ球は、血流に乗って全身を巡回しています。
体が温まることで血管が拡張し、血流がスムーズになると、
・免疫細胞が全身に行き渡りやすくなる
・病原体への初動対応が遅れにくくなる
といった環境が整います。
体内の酵素反応は、深部体温が約37℃前後で最も効率よく働きます。
運動や適度な温熱刺激により体温が上昇すると、
・タンパク質修復を担うHSPが誘導される
・NK細胞など免疫細胞の働きを支える
ことが報告されています。
免疫細胞の約60~70%が存在する腸は、最大の免疫器官です。
内臓が冷えると腸の蠕動運動が低下し、腸内環境の乱れにつながります。
体が温まり、副交感神経が優位になることで、
・腸の働きが安定
・腸管免疫が正常に機能しやすくなる
と考えられています。
筋肉は、体内で熱を生み出す最大の器官のひとつです。
筋肉量が少ないと、安静時の熱産生が不足し、冷えやすくなります。
パーソナルジムでは、下半身など大筋群を中心に、個人に合った負荷とフォームで効率よく筋肉を育てることで、「何もしなくても熱を生み出せる体」づくりを目指します。
正しいフォームで行う筋力トレーニングは、筋ポンプ作用を最大限に引き出します。
特にスクワットなどの多関節運動は、
・下半身に滞りやすい血流を改善
・内臓や末端への循環をサポート
する点で有効です。
食事の消化・吸収過程でも熱は生まれます。
特にタンパク質はDITが高く、体温維持に役立ちます。
パーソナルジムでは、
・タンパク質を適切に摂る
・冷えを助長しやすい食習慣を見直す
といった現実的で続けやすい食事指導を行います。
パーソナルジムは、一時的に体を温める場所ではありません。
運動・血流・筋肉・食事という複数の要素から、「内側から温まり続ける体」への体質改善を目指す場所です。
免疫機能が本来の力を発揮しやすい状態を整えることは、結果として、疲れにくさや体調の安定、健康寿命の延伸につながります。
冷えや低体温の原因は、人それぞれ異なります。
アップルフィット倉敷では、生活習慣・体組成・運動歴をもとに、医学的根拠に基づいたオーダーメイドプログラムをご提案します。
「冷えを根本から改善したい」
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そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。