「たんぱく質を摂ってください」というと、何で摂ろうと思いますか?
肉・魚・大豆など、さまざまな種類のたんぱく質がありますが、今回は調理方法にしても価格にしても手を出しやすいであろう卵についてお話しします。
1.卵のたんぱく質のメリット
①理想的なたんぱく質源
卵のたんぱく質は、1個あたり約6gです。
1日に必要なたんぱく質の量は、体重1kgあたり1gと言われています。
つまり、60㎏の人なら60gのたんぱく質が必要です。
卵を1個食べると、その約10分の1を摂取できることになります。
また、動物性たんぱく質の中でも高品質で、必須アミノ酸のバランスが良いとされています。
必須アミノ酸は体内で合成できないため、食事から摂取する必要があります。
卵のたんぱく質は、この必須アミノ酸を効率的に吸収できるため、体の組織を作るのに最適です。
②コレステロールの代謝を助ける可能性
卵は、コレステロールが高いというイメージがありますが、最近の研究では、卵を食べても血中コレステロール値に大きな影響はないとされています。
むしろ、卵に含まれるレシチンやコリンという成分が、コレステロールの代謝を助ける可能性があると言われています。
③たんぱく質の合成が増加
卵のたんぱく質を20~40g摂取すると、筋肉たんぱく質と血漿たんぱく質の合成が顕著に増加することが分かっています。
※血漿(けっしょう)たんぱく質とは、血液から血球を除いた部分に含まれるたんぱく質のこと
2.まとめ
卵は、完全栄養食と言われるくらい健康効果をもたらす成分を豊富に含んでいます。
また、調理が簡単なため、朝食・昼食・夕食のどの食事にも簡単に組み込めるのも魅力的ですね。
たんぱく質は、体に必要な栄養素のため、意識的に摂取していきましょう。