涼しくなって食欲が増した方、飲み会が増えた方もいらっしゃるでしょうか。
たくさん食べる日が続いて数か月したころ
「お腹につまめるものが・・・」なんて経験ありませんか?
今回は、皮下脂肪が増える原因を説明していきます。
1. 皮下脂肪が増える仕組み
私たちの体は、食事を摂ると血糖値が上がり、
およそ2時間で元の数値に戻ります。
この時に血糖値を下げる働きがあるのが、
『インスリン』というホルモンです。
そして、このインスリンは血糖値が140㎎/dlを超えると追加分泌されてしまいます。
「血糖値が早く戻る感じがして良いのでは?」と思うかもしれませんが、実はこのインスリン、体中の細胞に糖質を取り込ませる働きもあるんです。
なので、インスリンが出れば出るほど栄養を吸収していってしまいます。
取り込む順番は
①筋肉細胞
②内臓や脳
③脂肪細胞 の順
上記の通り、脂肪細胞に取り込まれるのは最後なので「脂肪は増えにくいはず」と思いますよね。
ここで少し落とし穴が!
この糖質、脂肪細胞では出たり入ったりが自由にできるのに対して、筋肉細胞では運動をしなければ出ることができないんです。
つまり、運動をしていないと糖質が筋肉に取り込まれず、余ったものが脂肪細胞に取り込まれてしまうということに・・・
これにより、皮下脂肪が増えてしまうのです。
2.皮下脂肪を増やさないために
上記1で、運動をしないと筋肉内の糖質が消費されないとお伝えしました。
しかし、運動して糖質を消費しても、1食の量が多いと脂肪細胞に吸収されてしまいます。
①分食して対策
食事時間が自由に取れるのであれば、1日の食事量を5回などに分けて食べ、血糖値の乱高下を緩やかにするのもおススメです!
②低GI値の食材選び
働いていて、決まった時間にしか食べられない方は、血糖値が上がりにくい『低GI値』の食材を選んでみてください。
③ウエイトトレーニングで筋肉内の糖質を消費
筋肉をしっかり動かすことで、筋肉内に溜まった栄養が消費されます。
その後に食事で栄養補給をすることで、筋肉に栄養が行き、トレーニングの質が上がるだけでなく、脂肪細胞に取り込まれる糖質を抑えることができます。
いかがだったでしょうか?
食べたものがすぐ脂肪細胞に取り込まれるのではなく、吸収しきれず余ったものが脂肪になるというお話でした。
血糖値が上がり過ぎる食事をしていると糖尿病などの病気に繋がることもあるので、そうなる前に食事の見直しをしてみてください。
そして、トレーニングをして筋肉内のエネルギーを消費し、脂肪細胞に回ってしまう糖質を減らしていきましょう!