ポテトチップスやチョコレート、濃い味付けのおかず…
ダイエットのためには食べない方がいいと分かっていても辞められない人が多いのではないでしょうか?
近年、濃い味付けのお菓子や食事が豊富になり、満足感を得られやすくなっています。それは、逆を言うと『本来の味覚が狂ってしまっている』ということ。
・お菓子がやめられない
・薄味にしてみたけど続かない
投げ出す前に、もう一度だけ試してみませんか?
今回は、狂ってしまった味覚を戻す方法をお伝えします。
1.味覚とは
味覚とは、動物の五感の一つで、食べたものに対して認識される感覚のことです。
生理学的には、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味の五つが基本味に位置づけられています。感度としては、苦味>塩味>うま味>酸味>甘味の順です。
そして、人がおいしいと感じる味は塩味や甘味です。その2つは片方を感じるともう片方を欲してしまい、悪循環に陥ります。心当たりがある人も多いのではないでしょうか。
これらを常にたくさん食べていると、味覚が鈍くなりさらに濃い味のものが食べたくなります。そして、濃い味のものはカロリーが高くなるため、ダイエットが進みにくくなるのです。
2.味覚を変える方法
味覚を変えていく上でとても重要なのが「うま味」を感じることです。
味覚を変えるのは難しいと思うかもしれませんが、味覚は10日で生まれ変わると言われています。
いきなり味を変えると物足りなさを感じて濃いものを欲してしまうので、少しずつ変えていくことが大切です。どのように変えていくか、お伝えしていきます。
①食べる順番
おかず→ご飯→汁物の順で食べるようにします。
おかずとご飯は一緒に食べることで、おかずの味が薄まります。そこを、あえておかずだけ食べるようにすることで味が濃いと感じさせて、おかずの味を薄くしようと思わせるという狙いがあります。
そして、汁物を最後にする理由は、うま味が多い汁物を最後にすることで、舌にうま味が残っている時間が長くなり、舌をうま味に慣らす狙いがあります。
②味付けの工夫
最初に食べるおかずを少しずつ薄味にしていきましょう。味覚は筋肉とは違い、刺激が弱くなればなるほど鋭くなっていきます。
そのため、段階的におかずを薄味にし、味覚を鋭くすることで、脂っぽい塩味の強いものは避けるようになり、うま味がある食材や料理をおいしく感じることができるようになります。
これによって、野菜などの素材のうまみを感じることができるため、カロリーを減らすことができ、ストレスなくダイエットを進めていけるようになります。
ダイエットを行う上で、味で満足感を得るということはとても重要です。
『素材の味をおいしく感じることができるようになる』ここがダイエットのための味覚のゴールだと思います。
私は、年に2回ほどステージに立つことがあります。その際には約1~2ヶ月で体を整えますが、その時にはまず味覚から整えていきます。そうすると、我慢していないのに体重が落ちていくため、あとは筋トレでボディラインを整えるだけでいいのでストレスがありません。
その後の食事は、味覚が変わっているため味が濃いものは避けるようになって維持もできます。
ダイエットに悩んでいる方は、まず自身の食事内容を見直し、味覚を整えてみてはいかがでしょうか?