最近よく耳にする「ケトジェニックダイエット」。
私たちアップルフィット倉敷のお客様からも質問がありました。
糖質(炭水化物)をできるだけ控えて、その代わりに脂質をたっぷりとる、ちょっと変わった食事法です。
なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、実は多くの研究でその効果が確かめられているんです。
今回は、そんなケトジェニックダイエットについて、なるべくわかりやすく、そして科学的な視点からも交えてご紹介します。
ふつう、私たちの体はごはんやパンなどの糖質からエネルギーを作っています。
でも、糖質をぐっと減らすと、エネルギー源が足りなくなってしまいますよね。
そこで登場するのが「ケトン体」。
これは、肝臓が脂肪を分解してつくる物質で、体や脳のエネルギーとして使えるんです。
糖質が少ないときにこのケトン体をメインのエネルギー源として使う状態を「ケトーシス」といいます。
ケトジェニックダイエットでは、このケトーシスの状態をあえて作ることで、体にさまざまな良い変化を引き出そうとするんですね。
ケトジェニックダイエットの大きな魅力は、なんといっても「脂肪が効率よく燃える」こと。
エネルギーとしてケトン体を使うようになると、体にたまっている脂肪がどんどん使われていくんです。
さらに、脂質が多くてたんぱく質もしっかりとれる食事は、腹持ちがよく、ムリなく食欲をコントロールできます。
そのため、「食べすぎちゃった…」が減り、自然とカロリーもセーブできるのがうれしいポイント。
実際に、海外の研究では、ケトジェニックダイエットを続けた人の方が、ふつうの低脂肪ダイエットをした人よりも、しっかり体重が減ったという結果も出ています。
※参考サイト(英語):PubMed(米国国立医学図書館)
「Very-low-carbohydrate ketogenic diet v low-fat diet for long-term weight loss」
糖質を減らすと、食後の血糖値の急上昇が起こりにくくなります。
その結果、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の出番も減って、体がインスリンに反応しやすくなるんです。
この「インスリン感受性の改善」は、2型糖尿病やメタボの予防・改善にもつながると言われています。
ケトン体は、脳にとっても使いやすいエネルギー源。
ふつうはブドウ糖を使っていますが、ケトン体があるときはそれもちゃんとエネルギーとして活用できます。
アルツハイマー病などの神経の病気では、脳がブドウ糖をうまく使えなくなることがあります。
そういったときにケトン体をエネルギーにできるのは、脳にとって大きな助けになるんですね。
実際に、てんかんの治療では、昔から「ケトン食療法」が使われているほどなんですよ。
ケトジェニックダイエットは、体重を減らすだけじゃなくて、
・脂肪燃焼のサポート
・血糖値の安定
・脳の働きを助ける
など、いろいろな面で体にいい影響をもたらしてくれる可能性があります。
ただし、誰にでも合うわけではありません。
体質や健康状態によっては向かないこともあるので、始める前にパーソナルトレーナーなどの専門家に相談するのがおすすめです。
アップルフィット倉敷であれば、正しい知識を持ったトレーナーが、安全に、楽しく取り組むトレーニング・食事メニューを作ることが出来ます。
ご連絡お待ちしております。