「体重や体脂肪を減らしたくてカロリー制限をしているのに、なかなか減らない」と悩む方もいらっしゃると思います。
以前からお話していますが、体重や体脂肪は取っている栄養素のバランスが崩れていないか・消費カロリーが摂取カロリーを上回っている必要があります。
しかし、これをクリアしているにも関わらず、体重が落ちないケースもいくつかあります。
今日は、
①基礎代謝以下の食事はしていないこと
②タンパク質、脂質、炭水化物のバランスが適正であることを前提として、どういうところが問題になっているのか、どういうアプローチをしたらいいのかをお話します。
1.カロリー制限をしているのに体重が落ちない理由
①エネルギー代謝に必要な補酵素が不足して低代謝になっている
私たちの体は、食べたものを瞬時に活動エネルギーに変えることはできません。様々な工程を経てエネルギーが作られますが、エネルギーを作る過程で手助けをしてくれる代謝酵素や補酵素(ビタミン、ミネラル)というものが必要になってきます。代謝酵素は、体の中である程度用意できますが、補酵素は体の中で作れないものがほとんどです。
そこで、体重を減らすため食事制限をするがあまり、食事から取る補酵素の量が少なくなり、代謝が円滑に進まなくなっているかもしれません。
対策としては、不足している可能性の高いビタミンB群、ミネラル、マルチビタミンをサプリメントないしは食事から取るようにしてみてください。
②小腸から栄養素が吸収されずに低代謝になっている
小腸から栄養素が何らかの影響によって吸収されずに、栄養の過不足が起きた結果、低代謝になっているかもしれません。栄養は、ご飯を食べて胃と腸で細かく分解され、小腸の柔毛から吸収をされます。そして血液中に流れていくのですが、小腸から吸収されないと体の中に入っていかないのです。腸内環境があまり良くない方や、そもそも分解の過程で必要な分解酵素が体の中で用意できない方、先天的に少ないような方もいます。
対策としては、腸内環境を整えることを最優先とし、消化酵素を含む食品(発酵食品、果物)を取ってあげるようにしてみましょう。
③臓器に負担がかかって低代謝になっている
食事回数があまり多くない方、ダイエット中でもアルコールを飲む機会が多い方に表れやすいです。日々消費しているカロリーの約60%を占める基礎代謝。特に代謝量が多いのは肝臓です。ではなぜ、食事回数が少ない人やアルコールを取っている人が、臓器の基礎代謝量が下がってしまうのか。
例えば、1日で取るタンパク質量が同じでも5回に分けて食べる人と、2回で食べる人だと、後者の方が1回で取る量が多くなりますよね。そうすると、吸収するのに時間がかかるプラス、1部吸収されないなんてことも出てきます。そして、吸収されなかったものは体にとって不必要なもの排出されるようになります。
排出するまでの工程の中で、体内にアンモニア酸性が多くなればなるほど、肝臓と腎臓に対して負担が多くなってしまうのです。
アルコールも同様で、体にとってあまり良くないもののため、体外に排出しようとします。
この工程を担っているのも肝臓。ここに負担をかけてしまうことによって、機能低下を起こし、基礎代謝量が低下してしまうのです。
対策として、分食をしてなるべく1回の食事量を減らす、アルコール摂取を控えるなど、肝臓や腎臓の機能を正常に保つようにしましょう。
2.まとめ
しっかりタンパク質、糖質、脂質を消化・吸収していく環境を整えておくのはとても大事です。となると、やはり腸内環境を整えておくというのが1番優先順位が高い、かつ実行しやすいのではないかと思います。
腸内環境を整えるためには、体の味方となる菌を直接取るひつようがあります(乳酸・ビフィズス菌など)。これと並行して、善玉菌の餌となるもの、オリゴ糖や食物繊維を取ることが重要です。オリゴ糖は、味噌・大豆・はちみつがお勧めです。
いかがでしたでしょうか?
今回は、意識的にはコントロールしにくいような消化・吸収・代謝に目を向けてみると、さらにダイエットを効率的に進められるんじゃないかというお話でした。
「ダイエット頑張っているのに体重が減らない」「食事を変えているのに変わらない」など、悩まれている方にとって発見があれば幸いです。
ただ、食事だけでなく運動・休息もダイエットにとって重要な要素です。パーソナルジムでトレーナーと一緒に体を動かし、ボディラインも整えていきませんか?
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