
「プロテイン=筋肉ムキムキの人が飲むもの」
そんなイメージから、「飲んだら太りそう」と不安に感じている人も多いはずです。
パーソナルジムで日々指導している立場から結論を先に言うと、プロテイン自体が原因で太ることはありません。
太るかどうかを分けるのは、量・タイミング・食事全体とのバランスです。
ここを間違えなければ、プロテインはダイエット中こそ頼れる存在になります。
たんぱく質は筋肉だけでなく、皮膚や髪、爪、内臓など、身体を構成する材料そのものです。
食事量を減らすダイエットをしていると、知らないうちにたんぱく質が不足しがちになります。
現場でもよくあるのが、
といった状態です。
これは、エネルギー不足を補うために身体が筋肉を分解し、基礎代謝が下がっているサインでもあります。
摂取カロリーを抑えながら、必要なたんぱく質を確保する。
そのための現実的な選択肢がプロテインです。
結論として、プロテインを単体で摂取した場合、総カロリーがオーバーしなければ太ることはありません。プロテインはダイエッターの強い味方です。
一般的なホエイプロテイン(WPC)1食分(たんぱく質約20g)は、80〜120kcal前後。
脂質や糖質が抑えられており、食事で同量のたんぱく質を摂るよりもカロリー管理がしやすいのが特徴です。
たんぱく質は、食事誘発性熱産生(DIT)が高いことで知られています。
これは、消化・吸収・代謝の過程でエネルギーを多く使う性質のことです。
たとえば、同じカロリーを摂取しても、
脂質や炭水化物より、たんぱく質の方が体内で消費されやすく、脂肪として残りにくいという特徴があります。
たんぱく質は消化に時間がかかるため、腹持ちが良いのもポイントです。
間食や食べ過ぎを防げることで、結果的に総摂取カロリーを抑えやすくなります。
実際に体重が増えた人を見ていくと、原因はほぼ共通しています。
まず多いのが、運動をほとんどしていない状態で飲み続けているケース。
筋肉への刺激がないまま摂取したたんぱく質は、使われずエネルギーとして余りやすくなります。
次に、割り方や回数によるカロリーの上乗せです。
牛乳やジュースで割る、食事に加えて何杯も飲むと、知らないうちにカロリーオーバーになります。
最後に、食事全体を見ずにプロテインだけを増やしていること。
プロテインはあくまで「不足分を補うもの」で、魔法の痩せ薬ではありません。
目安としては、1回20〜30gのたんぱく質を、運動後や間食代わりに取り入れるのが基本です。
水で割り、食事全体のPFCバランスを見ながら調整することで、無理なく続けられます。
「自分にとって適量がわからない」
「飲むタイミングが合っているか不安」
こうした悩みは、実際にトレーニング量や生活リズムを見ないと判断できません。
アップルフィット倉敷では、体重や目標だけでなく、普段の食事内容・運動頻度まで含めて、太らないプロテインの使い方を具体的に提案しています。
正しい知識をもとにプロテインを上手に取り入れて、無理のないペースで理想の身体づくりを続けていきましょう。