
毎年やってくる花粉のシーズンは、多くの方にとって悩みの種です。
マスクや薬で症状を抑えるだけでなく、「体の中から整えたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
今回は、環境省と厚生労働省がまとめた資料をもとに、花粉症の基本的な対策と、シーズン中も体調を崩さずに過ごすための生活習慣について解説します。
花粉症はなぜ起こる?
花粉症は、体に入った花粉に対するアレルギーです。
花粉が体内に入ると、体はそれを「異物」と認識して、抗体を作ります。
数年から数十年かけて花粉をくり返し浴び、抗体の量が増えると、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が出るようになります。
花粉症の有病率は約10年ごとに10ポイントほど増えていて、2019年の全国調査では42.5%、スギ花粉症は38.8%と、およそ3人に1人がスギ花粉症と推定されています。
これまで症状がなかった方も、誰でもなる可能性がある身近な病気なのです。
基本は「花粉を避ける」「持ち込まない」
花粉症の症状を和らげ、発症を遅らせるための基本は、体に入る花粉の量を減らすことです。
花粉を避ける
スギ花粉は2〜4月ごろに飛散し、昼前後と夕方に多くなります。
晴れて気温が高い日、空気が乾燥して風が強い日、雨上がりの翌日は、特に花粉が多くなります。
このような日や時間帯は、なるべく外出を控えましょう。
外出するときは、顔にフィットするマスクとメガネが効果的です。
実験では、マスクをしない場合に比べて、通常のマスクで約70%、花粉症用のマスクで約84%、鼻に入る花粉が減りました。
メガネでも、目に入る花粉が通常のメガネで約40%、カバー付きの花粉症用メガネで約65%減ったと報告されています。
花粉を室内に持ち込まない
ウールの服は花粉が付きやすいため、外側に着るのは避けたほうがよいとされています。
帰宅したら、手洗い、うがい、洗顔、洗髪で花粉を落としましょう。
洗濯物や布団の外干しは控え、換気は窓を開ける幅を10cm程度にしてレースのカーテンを引くと、室内に入る花粉を減らせます。
症状がある方は、早めの受診と治療を
毎年花粉症の症状が出る方は、本格的な花粉の飛散が始まる1週間前までに薬を準備し、使い始めることが勧められています。
飛散が始まるころや、症状がごく軽いうちから薬を使うことで、症状を抑えられることがわかっています。
これまで花粉症と診断されていなくても、くしゃみなどの症状が出た方は、早めに医療機関で診断を受けましょう。
治療には、症状を抑える飲み薬や点鼻薬、点眼薬のほか、スギ花粉の成分を少しずつ取り入れて体を慣らしていく「舌下免疫療法」があります。
舌下免疫療法は、花粉が飛んでいない時期に始める必要があり、最低でも3年間の服用が必要です。
処方された薬は自己判断でやめず、気になることがあれば医師や薬剤師に相談しましょう。
体調を整える生活習慣も大切に
環境省の花粉症環境保健マニュアルでは、睡眠をよくとり、規則正しい生活習慣を身につけることが、正常な免疫機能を保つために重要とされています。
また、風邪をひかないこと、飲酒や喫煙を控えることも、鼻の粘膜を正常に保つために大切です。
ストレスや喫煙は、花粉症の症状を悪化させる可能性があるものとして挙げられています。
一方で、花粉症に効くとうたうグッズや民間療法については、症状を改善する十分なデータはなく、有効と認められたものはないとされています。
「これを食べれば治る」という近道はないため、まずは毎日の食事を規則正しく、バランスよくとることを心がけましょう。
なお、スギ花粉症の方の中には、トマトを食べると口の中がかゆくなる「口腔アレルギー」を起こす方もいます。
気になる症状があるときは、医療機関に相談してください。
花粉の季節も運動習慣を止めないために
花粉が多い日は外出を控えることが勧められていますが、そのまま体を動かさない日が続くと運動不足になってしまいます。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人に対して、歩行と同じくらいの強さの身体活動を1日60分以上行うことや、筋力トレーニングを週2〜3日行うことが勧められています。
花粉の多い時期は、ウォーキングなどの屋外の運動を、室内でできる筋トレやストレッチに切り替えるのも一つの方法です。
鼻づまりやだるさがつらい日は無理をせず、体調に合わせて軽めのメニューにしましょう。
春の体調の変化については、春に体調を崩す人の共通点もあわせてご覧ください。
まとめ
花粉症対策の基本は、花粉を避けること、室内に持ち込まないこと、そして症状が出る方は早めに治療を始めることです。
あわせて、十分な睡眠と規則正しい生活習慣、禁煙や節酒を心がけることが、シーズンを少しでも快適に過ごすための土台になります。
アップルフィット倉敷は、完全個室のパーソナルジムです。
花粉の多い時期に屋外での運動を控えたい方も、室内で、経験豊富な女性トレーナーが体調に合わせたトレーニングをご提案します。
その日の鼻の調子やだるさに合わせて内容を調整しながら、5年後、10年後も元気に動ける体づくりを一緒に続けていきましょう。
参考資料
環境省・厚生労働省「花粉症対策 スギ花粉症について日常生活でできること」(2024年)https://www.env.go.jp/content/000194676.pdf
環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」(2022年)https://www.env.go.jp/content/900406385.pdf
厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」推奨事項(成人版)(2024年)https://www.mhlw.go.jp/content/001195866.pdf
